「僕の写真機」・・・ヤシカマット124G2007/12/01 04:07

僕が最初に手にした中判カメラはヤシカフレックスAという二眼レフで、三脚座が壊れたオンボロ写真機。
それでもそこそこ写るカメラだったので、買って暫くの間はいじくり回して遊んでいたけれど、何せ古くて撮影に手間が掛かるのでそのうちホッタラカシていたら、シャッターに粘りが出てきたのを皮切りにどんどん壊れて敢無くオシャカ。
寂しい思いをしているところに現れたのが、このヤシカマット124G。
中古屋で日研のメンテ伝票付き、2万7千円とお買い得価格で一瞬にして僕を悩殺する。
ふらふらと吸い寄せられるように買い求めてしまった。

チープなローライ・コピーといった感じが拭えないコイツ、ヤシカマット124Gの性能等については、カメラ雑誌のお手軽中古機特集なんかによく出ているので敢えてココでは話さないけれど、使い勝手は結構ヨロシク、気に入っている。
X-70やベッサRとのカップリングで、僕の街歩きのお供を務めてくれている。
肝心の写りについても問題無く、素直な描写で優等生だ。
ただ巻き上げ音がガリガリと異様にうるさく、ひっそりと周囲にカメラを意識させずに撮るといった事が苦手で、この点では二眼レフ・カメラ失格。
もっとも、持ち主の方が街中で変な行動ばかりしているので、目立たずに撮るなんて芸当は必要ないのかもしれないけど・・・

僕と同伴出撃が多いこのカメラ、かなりのカット数を撮っているにも拘らず、きっちりと作品制作に使った事が無い。
ここらで一丁気合を入れて、真四角写真のエエやつ、コイツで撮りに行ったろかいな。
えっ、そんなん撮れる腕、あんた持ってヘンやろって?
それを言っちゃあオシマイデスよ。

「写真機と写真」展-前編-終了!/自分の足元。2007/12/03 22:56

「写真機と写真」展-前編-最終日の会場
昨日12月2日19時をもちまして、NADAR/OSAKAにて開催されておりました「写真機と写真」展-前編-終了しました。
多くの皆様のご来場、ありがとうございました。
後編はメンバーを入れ替えて、来年2月5日~2月10日の日程で、場所は同じくNADAR/OSAKAです。
乞う、御期待!
会期中なかなか更新する暇が無くて、2台しか紹介できなった「僕の写真機」ですが、後編の終了まで不定期にぽつぽつと書いてきます。
こちらは、まあ、あんまり期待せんといてください。


話は変わって、本日久しぶりに母校の芸大に行ってきた。
8月末に応募した芸大主催のアートコンペに入選した(入賞はしなかった)その作品が本日から母校で展示されるので、見に行ったのです。
実はこの作品、制作しながら「こんなん、アカン」とずーっとダメ出ししていた。
納得し切れなかった。
最初に考えていたアイデアがことごとく上手くいかなくて、とりあえず手許にあった素材でいい加減にでっち上げた、ただとにかく「コンペに出すため」だけに制作された、自分でもつまらないと思う作品でした。
それが入選してしまい、ほんの一瞬舞い上がったりもしたのですが、ヤッパリ納得できない気持ちが拭いきれませんでした。
そこで10月に、データ取り用に四ツにプリントしたものをMFIのE氏に見てもらい、厳しいご意見を頂き、かえってホッとしました。
自分独りで制作していると、どうしても見えなくなる事、判断できなくなる事にぶつかってしまいます。
そんな時、ただストレートな、本音の意見を出してくれる先輩や仲間がいるという事が本当に嬉しい。
ありがとうございました、E氏こと、えんどう委員長。
たとえ納得せずに生まれてきて世に出た作品ではあっても、やはり全く作者としての愛情が無いわけではなく、むしろその責任上、自分への戒めとして展示されている姿を見に行ってきたのです。
同時に開催されたオープニング・パーティーの会場で、なんとなくその場に馴染めないで立っている自分の足元が、妙に気になってしまった。
迷いの無い作品なんて出来はしない。
でも、どんな時、どんな場所でも「私が作者です」と胸を張ってその横に立っていられる作品を作ろうと思う・・・んだけど、出来るやろか?
ちょっと、あやしい・・・

行く年、来る年齢?2007/12/31 15:11

あと数時間で今年も終わって新しい年、2008年となります。
なんだかんだと写真を中心に過ごした一年でありましたが、結局のところ心にあるのは「もう若くない」と実感した年だったということです。
何をするにも30代前半の頃のようには無理がきかず、最後の一踏ん張りの「一踏ん張り」をすると翌日に少なからぬダメージを残す。
この年末も、仕事納め翌日からの腰痛と睡眠不足でヘロヘロ。
アレもコレも、やらねばならない事が山積しているのだが、アレを止めコレを諦め、日付と年号が変わるだけだと嘯きながら今こうしてパソコンの前にいるわけで、しかしながらそれでも年賀状など作成してみようとしているところが、我ながら悲しい。
年が明けると、私なかむりゃあも数えの42歳。
本厄であります。
今年は自転車でこけて流血だったから、来年はどんな災厄が訪れるのやら・・・用心用心。
とはいっても、来年に何が起こるか分かるはずも無いので、どんな用心をしたものか皆目見当がつかない。
ま、これまで通りほどらいのエェ暮らしが出来るように頑張りまっさ。

今年一年お世話になった皆様、ありがとうございました。
ご迷惑をお掛けした皆様には、深くお詫びを申し上げます。
来る2008年が皆様にとって良い年になりますように。
最後に、来年もよろしくお願い致します。