一本つけて2007/11/04 23:24

ここ数日、何だか急に寒くなってきましたね。
10月マルマル更新をサボってしまい、なんと、もう11月!
寒くもなる訳です。

寒くなってきたので、お酒の燗の話をします。
皆さん(成人の)、燗をつけた日本酒はお好きですか?
私は好きです。
ちょっと重い目(濃醇旨口で辛口)のお酒に、熱からずぬるからずの燗をつけたのが好みです。
お酒を猪口に注ぎ、浅く熱湯を張った小鉢か丼に浸けて、微かに香りが立ってきたところで出来上がりです。
ちょっとだるいなぁと感じる時、こんな感じで晩酌時に2,3杯飲むと、身体の調子が戻ってきます。
真夏の夏バテした時なんかにも、イイですね。

日本酒は世界でも珍しい、熱しても冷やしても美味しい醸造酒(原料を発酵させて作る酒。焼酎やウオッカ、ウイスキー等は醸造酒を蒸留した蒸留酒)です。
特に熱した日本酒「燗酒」の美味さは抜群です。
上手に燗をつけた日本酒は常温よりも美味さを増し、料理の邪魔をしない爽やかな飲み口になります。
「燗あがり」とか「燗晴れのする」という言葉が、その事を伝えています。
同じ醸造酒でもビールやワインには無い特性です。

最近、日本人の日本酒離れが進んでいます。
もう8年近くも、何らかの形で日本酒業界に関わっているので、非常に身近に感じます。
私くらいの年齢(40歳)で、この数年以内に、日本酒をお歳暮やお中元で送ったり送られたりした記憶のある人は、少ないんではないでしょうか。
居酒屋に飲みに行って、日本酒を飲む人もあまり見かけません。
もっとも、かく言う私も外ではあまり燗酒を飲みませんが。
何故かと言えば、あんまり良くない酒を使っていたり、舌が火傷するほどの超熱燗を出す店が多いからです。
これでは悪酔いしたり、美味しく感じなかったりするはずです。

言いたい事は山ほどあるけれど、これ以上言うと唯の文句言いの薀蓄タレになるので(えっ、もうなってるって?!)この辺で・・・

メーカーさん、小売店さん、飲食業者さん、もっと美味しい日本酒を我々に提供して下さい。
そして皆さん、もっと日本酒を、美味しい日本酒を飲みましょうよ。

ちょっと残念2007/11/06 22:45

昨夜、NADAR/東京の企画展『白と黒の間に』に出そうかどうしようか迷いに迷って、「よし、出そう!」と決心たのだけれど、サイトで確認したら定員で募集締め切り。

年末年始、ちょっと忙しくなりそうだったし金銭的にも苦しかったので、これ以上は無理かもと思ってていた所だったから、安堵半分、がっかり半分。

ま、とりあえずは目の前に迫ったグループ展『「写真機と写真」展』(NADAR/大阪)で頑張りますか。

南船場写真機団 『「写真機と写真」展-前編-』
11月27日~12月2日 於NADAR/大阪
http://nadar.jp/osaka/schedule/071127.html

「写真機と写真」展、はじまりました / 僕の写真機(予告)2007/11/27 22:58

僕のWISTA(Y女史のα-7Dで8氏が撮影)
本日よりNADAR/OSAKAにて、南船場写真機団「写真機と写真」展-前編-がはじまりました。
私も出展しております。

お時間ございましたら、どうぞ見に来てやって下さいませ。
12月2日(日)までです。

ちなみに私は、11月28日午後と最終日12月2日終日在廊予定であります。

http://nadar.jp/osaka/schedule/071127.html


と、いうことで、この写真展に因みまして「僕の写真機」と題してしばらく書き綴ってこうと思います。

写真をやっているというと、よく「カメラ、何台位持ってるの?」と訊ねられる。
「10台程・・・」と答えると、写真やカメラにあまり興味のない人は「そんなに沢山?!」とびっくりするし、逆にその手に詳しい人は「ふーん、そんなものか。以外に少ないな」という顔をする。
僕は撮りたい写真、あるいは使いたい状況からカメラを選択したいので、そんなにカメラは必要ない・・・と、いうのは嘘である。
本当は、あれもこれも欲しいカメラは山ほどあるのだが、買えないのだ。
経済的な事や優柔不断な性格で購入に至らない場合が多いのだが、多分その根本には「カメラの方から僕を呼んでくれない」というのがあると思っている。
歌手のばんばひろふみが「インドには、インドの方から呼んでくれないと、幾ら行きたくても行けないんだよ」とTVのトーク番組で喋っていたのを聞いた事がある。
インド政府が、ってコトじゃなくてインドという存在がってコトですよ、念のため。
それと同じで、経済的に苦しかろうが迷いあぐねてしまおうが、そういうカメラは買ってしまうモンです。
そうして来るべくして僕の手許に来たカメラ達を、次回から1台づつ紹介していきたいと思います。

「僕の写真機」・・・ミノルタX-702007/11/28 00:19

第一回目はミノルタX-70です。

このカメラは同社のベストセラー機X-700からプログラム優先を取り去って、絞り優先&マニュアルのみとした感じの、実に地味~なカメラであります。
スペック的にも、最高速度は1/1000秒、シンクロは1/60秒で、布幕横走り電子制御式シャッターのパッとしないマシンであるうえに、露出計の表示も追針式でないので、微妙に使いづらい。
でも、他のミノルタ機のご多分に漏れずファインダー・スクリーンだけは素晴らしく見やすいのは流石だと思う。
こんな中途半端な感じのカメラではあるけれど、何だか僕にはピッタリとくる、ほどらいのエエ、カメラなのです。

写真を始めた頃はずっとAFのフルオートで撮っていたので、写真についての知識や理解に乏しく、自分で撮っているという実感もあまりなかった。
そういった所を何とかしたくて、手頃なマニュアル機を探し始めた。
当然、中古でも恐ろしく高価な各メーカーのフラッグ・シップ機などは買える訳もなく、世に言う中級機程度が狙い目となってくる。
最初はニコンFE、FGやキャノンA-1、ペンタックスMXあたりが候補だったのだけれど、気が付いてみたらミノルタのX-70を手にしていた。
中古店の同じショーケースの隣には、大した金額の差もなく上級機のX-700もあったのに、コイツを買ってしまっていた。
何故だろう?
これはヤッパリ、このX-70に呼ばれたんだろうなぁ。

こうして僕の所にやってきたX-70は、写真についてのいろんな事を教えてくれた。
そして今では、僕が最も頼りにしている35mm判ハンド・カメラなのである。

これからも、よろしゅう頼んマッセ、X-70さん!